漆喰を塗る

「太一や」再オープンまでカウントダウンが始まっていた。

昨年9月末、惜しまれながらお宮前の場所を閉め、運命的な
力に導かれ鬼ノ城は新山へと移動するにあたり、肝心の核となる屋敷はかなりの改修が必要だった。

しかし、様々な場所より風の頼りに聞きつけた人々が入れ替わり
立ち代わりやって来ては補修を手伝った。本当に呼ばれた訳でも
頼まれた訳でもなく自然発生的にやって来ては自ら喜んで
作業を手伝っていた。全てはこのオーナー夫婦が持っている、人を惹き
つける溢れる愛と魅力、そしてまた古民家再生と言う普通なかなか体験出来ない夢を共有出来るからこそ、皆自ら山に足を運んだと言える。

 私も時間があれば山に登り、作業を手伝った。

人生初。漆喰塗りに挑戦!

 

先ずは、漆喰の粉を水で練る。

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表面は乾燥でヒビがはいり、角のあたりは手でほろほろと崩れる。また表面の凹凸が激しい。上手く塗れるのだろうか(^^;;

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漆喰を塗る前に接着溶剤を刷毛で塗る。

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さて本番漆喰塗り。均一に滑らかに塗る事の難しさが体験して初めてわかる。

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 塗る人により表情が変わり、その人その物が端的に出てくると言う。

実に奥深く、職人の凄さを思い知らされたいい経験だった。