古民家に開く花 ②

11月26日から6日間、
古民家で開催された備前焼作家 ドンナ・ギリスさん
個展のお手伝いをさせてもらいました。
6日間で三百人強の方が足を運び大成功を収めました。

事の発端は、ドンナさんがこの古民家を気に入り、ここならば
個展をやりたい!と古民家再生プロジェクトを支持して
くれた事がきっかけでした。
ご自身も、岡山中央部の森の中で160年の古民家を改造して住んで
おられる程、古い日本家屋が大好きなようです。
普段山の中でひっそり暮らされているせいか、個展中
連日の人の多さに少々お疲れ気味で、
「 普段ほとんど人と会ってないので、人の持つばい菌で喉が
痛くなったよ。私あんまり免疫がないのよ。」と、仰っていました。
(^^;; 嬉しい悲鳴ですね。
あっ、ドンナさん日本人以上に日本語が上手で、漢字も私以上に
よくご存知です。笑

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ドンナ・ギリスさん。
四十七年前に来日し、暫くは東京に居たそうですが、
その後日本の焼き物に興味を持ち、全国色々な窯歩きの旅に。
そして薪きを焚いてて焼く釉薬を使わない素朴なスタイルの備前焼に
魅せられたそうです。今は薪き窯は普通になってきましたが、
40数年前は備前焼が唯一だったそうです。
人間国宝備前焼伊勢崎淳氏に師事を果たし、その後弟の満氏に弟子入り
。38年前頃に独立し、今の場所に窯を構えたようです。
以来ずっと、アメリカに一時帰国はしておりますが、現在まで岡山で製作を続けておられます。


3年ぶりの個展という事で、
遠方から訪れた友達やファンの方と久しぶりの再開を喜んだり、
また新たなつながりを確認したりと、
正式なギャラリーで行われるどんな個展よりも温かく、心のこもった個展に
なったのではないでしょうか。 目の前で繰り広げられる
光景に思わず微笑み、私まで幸せをシェアさせてもらい
嬉しかったです。

古民家にとってこれが最初の大きなプロジェクト。
この日の為に皆が力を合わせて協力して来ました。
私は単なるお手伝いに過ぎませんが、近隣の人が喜んで
足を運んで下さったのが、何よりの収穫。
地域に愛され、また一つ未来へとつなげたようです。